――治療が終わっても、「誰に診てもらうか」は大事だと思った

2026年8月。

年に2度受けていたMRIのうちの1回を受けてきました。

昨年8月には、術後1年のタイミングでカテーテル検査を受けましたが、今回はMRIと診察のみ。

「もうカテーテル検査じゃないんだから、そんなに構えなくてもいいよね」

そう思っていたはずなのに。

正直なところ、病院へ行くのが少し面倒に感じていました。

昨年まで診てもらっていた先生から担当が変わり、今の先生とは、まだ信頼関係が築けていないからです。

そして今回、その「なんとなく嫌だな」という予感が、見事に的中しました。

予約が……ない?

MRIの予約時間は10時。

15分ほど前に病院に到着し、受付へ。

すると、

「来年のご予約ですか?」

と聞かれました。

「……今日です」

私の手元にある資料には、確かに「今日、10時」と書いてあります。

ところが、病院の予約は来年になっているらしい。

受付の方が、

「今日の予約を入れていいんですか?」

と、裏の方に確認している声も聞こえてきます。

「え、ダメって言われたらどうなるの?」

と思いました。

仕事もあります。

今日、MRIを受けるつもりで予定を空けて来ています。

結局、「少しお待ちください」と言われ、そこから待つことに。

待って。

待って。

ひたすら待って。

呼ばれたのは、なんと12時でした。

予約時間から2時間。

ようやくMRIを受けることができました。

そして診察

その後、13時30分から診察。

先生から、

「なんか受付で迷惑をかけたみたいで」

と言われました。

その時点では、私はまだ、

「まあ、病院もいろいろありますよね」

くらいに思っていました。

しばらく話をしていると、

「昨日の夜、来年の予約をカチャカチャやったら、今日の予約を消しちゃったみたいで」

と。

……なるほど。

そういうことだったのか。

原因は分かりました。

でも、不思議なもので。

「すみません」と言われるかどうかって、やっぱり大きいんだなと思いました。

別に、謝ってほしいわけでもありません。

怒っているわけでもありません。

ただ、

「ごめんなさい」

の一言があったら、私の気持ちは全然違ったんじゃないかなと思います。

さらに、もうひとつ

診察が終わり、会計をしているとき。

「あれ? 処方箋がない」

いつもの薬が出ていると思っていたので、受付の方に確認してもらいました。

すると、先生に確認を取ってくださり、

「先生、忘れていたみたいです」

とのこと。

そして、また待合室で待つことに。

しばらくして呼ばれ、診察室へ入ると、

「順調なので、もう飲まなくて大丈夫です」

とのことでした。

……そういうことか。

薬が必要なくなったのは、もちろん嬉しい。

でも、ここでもやっぱり、

「忘れてました。ごめんなさい」

ではなく、

「もう飲まなくていいです」

で終わりました。

なんだか、モヤモヤ。

私が医者嫌いにならなかった理由

今回のことで、ふと思いました。

「病院が嫌い」
「医者が苦手」

という人って、決して少なくないですよね。

もちろん、病院という場所そのものが苦手な人もいるでしょう。

でも、もしかすると、

「誰に診てもらうか」

ということも、大きいんじゃないかな。

私自身、今回のことで改めてそれを感じました。

昨年まで担当してくださっていた先生だったら。

きっと、

「申し訳ない!!!!」

と言って、

「いやいや、先生、勘弁してくださいよー!疲れすぎ!!」

なんて笑い合っていたんじゃないかな。

そして、私はきっと、

「先生なら、まあ仕方ないか」

と思っていたと思います。

それは、何でも許せるということではなくて、

「この先生なら、自分のことをちゃんと考えてくれている」

という信頼があるから。

カテーテルは、前の先生に全部やってもらってよかった

私の場合、未破裂脳動脈瘤が見つかって、カテーテル検査を受け、コイル塞栓術を受けました。

カテーテルは、やっぱり怖かったです。

特に、術後6か月のカテーテル検査では、手首からの検査でかなりつらい思いをしました。

だからこそ、

「誰がやるのか」

「この先生に任せて大丈夫だと思えるか」

ということが、私にとってはとても大きかった。

ありがたいことに、治療も、その後のカテーテル検査も、前の先生に担当していただくことができました。

今振り返っても、

カテーテルを、あの先生に全部やってもらえて本当によかった。

そう思います。

そして、今回の結果

そんな今回の通院でしたが、悪いことばかりではありません。

MRIの結果は、術後の経過も良好。

そして、

「もう薬を飲まなくていいですよ」

とのこと。

さらに、これまで年に2回だったMRIも、これからは年に1回でよいことになりました。

これは、素直に嬉しい。

治療から2年。

少しずつ、「病気を治すために病院へ行く」という段階から、

「経過を確認するために病院へ行く」という段階へ進んでいるんだなと感じました。

やっぱり「人」なんだと思う

今回のことで、私は改めて思いました。

医療の知識や技術はもちろん大切。

でも、患者にとっては、

「この人に任せて大丈夫」

と思えることも、同じくらい大切なんじゃないでしょうか。

たった一言の「ごめんなさい」。

たった一言の「大丈夫ですよ」。

そんな言葉で、患者の気持ちは軽くなることがあります。

反対に、言葉がないことで、必要以上に不安になったり、距離を感じたりすることもある。

これは、私がこれまで「伝える仕事」をしてきたから、余計に気になるのかもしれません。

言葉って、やっぱり大きい。

そして、

信頼って、一日ではできない。

だからこそ、私はこれからも、

「この先生なら任せられる」

と思える関係を大切にしたいと思います。

カテーテルは怖かった。

でも、それ以上に私を支えてくれたのは、

「この先生なら大丈夫」

と思えたことでした。

そして今は、カテーテルを受けることもなく、MRIも年1回。

薬も飲まなくてよくなりました。

少しずつ、少しずつ。

「あの頃の私」から、前に進んでいることを実感しています。

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カテーテルなんて怖くない